第49回衆議院議員総選挙の結果と今後の活動について

第49回衆議院議員総選挙の結果と今後の活動について

 第49回衆議院議員総選挙は、全国約7割の選挙区で野党共闘が実現し、鹿児島県では史上初めて全選挙区で野党共闘が実現した歴史的な選挙となりました。

 私たちは、立憲民主党、日本共産党、社会民主党の3党および党公認の4人の共同候補者と9項目にわたる共通政策をむすび、「自民・公明の政治を終わらせて政権交代を果たそう」と訴え、4候補の勝利をめざして全力で取り組んできました。

 選挙結果に対して、「野党共闘の失敗」「立憲民主党が共産党と接近したのが敗因」「野党共闘を見直すべきだ」などの見解が出されています。しかし、全国多数の選挙区で野党共同候補が自民党候補との接戦にもちこみ、そのうち62の選挙区で野党共同候補が勝利しました。自民党幹事長や閣僚経験者ら「大物」も野党共闘の力に及びませんでした。鹿児島県では3区の野間健さんが激戦を制し、自民党の対抗候補を落選させました。1区、2区、3区では前回の衆議院選挙よりも得票総数を伸ばしました。これらの結果から野党共闘は大きな力を発揮したことは明らかです。

 ただ、現職であった川内博史さんが接戦の末、敗北した(惜敗率88%・比例復活ならず)のは痛恨の極みです。何が足りなかったのかをきちんと分析・整理して、来年夏の参議院選挙に備えます。

 私たちは、現行の小選挙区制の下では、野党がバラバラでは勝利を得るのは難しく、可能な限り一本化を図り、1対1の構図をつくることが今後も極めて重要であると考えます。2015年の安保法制(戦争法)反対の全国的なたたかいの中で私たちが求めた「野党は共闘 ! 」の原点を忘れることなく、今後も「市民と野党の共闘」の確立をめざして努力を続けていきます。

 4人の野党共同候補の勝利のために奮闘した各地の市民の方々には深い敬意と感謝を表明します。

2021年11月11日
衆院選での市民・野党共闘をめざすALLかごしまの会